登録販売者のみなさん、こんにちはAoiです。
今日は、登録販売者が実際現場ではどんな役割なのかを紹介していこうかと思います。
いつもTwitterで仲良くしてもらっている「けむくじゃら」さんのツイートからふと疑問に思いました。
登録販売者のお仕事
登録販売者の資格を取得する前に確認
登録販売者の資格を取ろうという方は多いと思います。今まさに試験前で必死に過去問をやっている方もいるかもしれません。試験を受ける前に何故登録販売者の資格を取ろうと思ったのか?
きっかけはそれぞれですが、現場の登録販売者のお仕事の内容は会社の方針や、お店の環境によって変わってきます。またパートアルバイトなのか、社員なのかにもよりますので以下を確認ください。
パートアルバイト編
パートアルバイトならそのお店の店長さん次第では採用され、働くことは可能かと思います。登録販売者や薬剤師の状況次第では、お薬担当になれる可能性もあります。しかし、働き始めはお店になれることが優先になるので、レジ業務は商品補充がメインになります。また登録販売者が多いお店や薬剤師が在籍しているお店ではお薬に触れる機会が少ない場合もあります。
社員編
社員は会社の状況に応じて配属先が決定する為、希望の店舗に配属になるとは限りません。また、社員は異動などもある為、数年で違うお店に異動するケースもあります。また担当も希望は聞いてくれる可能性がありますが、社員としての業務(発注や精算業務など)もありますので、専属とはいかないケースもあります。
登録販売者として働きたい意思を伝えること
本来、登録販売者はお薬の相談や健康の相談、食事のアドバイスなど健康や一般市販薬に関することのスペシャリストとして、販売に携わります。しかし環境によっては登録販売者なのにお薬に触れることすらないお店も存在しているのも事実です。
「なぜそのような環境になっているのか?」(ヘルス構成比低め)
お店の店長さんは会社から数値責任を任されています。お店の売上や利益を上げる事で店長や社員さんは評価されているわけです。
しかしドラッグストアのお店の売上の構成は「医薬品や健康食品」だけではなく、「化粧品」や「日用雑貨」「食品」なども幅広く取り扱いがあります。
店の売り上げの8割はセルフで売れる物。残り2割が接客。(お店によっては9割セルフ、1割接客)という考えの下、お店を回すので、接客を後回しにしているお店も良く見かけます。
売上の大半を占めるセルフの商品の補充やメンテナンス・レジ業務だけで1日が終わってしまう登録販売者も少なくありません。
ドラッグストアというより、業務スーパーかディスカウントショップに近いですね。
お客さんもそのように認識しているのかもしれません。
オペレーションとしても、作業(商品補充)を優先になっているかと思います。
登録販売者としての仕事が機能しているお店は?(ヘルス構成比高め)
セルフ7割、接客3割と、接客率がものすごいお店も存在しています。その場合、セルフで売上は少ないかもしれませんが、接客でしっかり医薬品や健康食品が販売できているので、利益も確保できています。
お客さんも「このお店ならお薬の相談が出来る」と認識しているので、リピート率も高いです。
登録販売者としての役割を十分に発揮し、お客さんもかかりつけ薬局のような存在として認識してくれるでしょう。
オペレーションも接客体制が確立されており、スタッフ同士も阿吽の呼吸で行動している店舗。
ドラッグストアの2つのパターン(ヘルス構成比の違い)
以上2つのパターンを簡単に説明しましたが、登録販売者として働くならばヘルス構成比の高めのお店が理想です。しかしヘルス構成比と言われても、いまいちわかりません。というのが現実でしょう。
そのお店で働いていくうちにこのお店は、「○○が売れる!」「○○は売れない!」と徐々に気付いてくると思います。
「医薬品が売れない」「健康食品が売れない」
それは、周りの環境(競合店や客層)だけで判断していませんか?
ここ大事なんです。
ヘルスの構成比って変えられるんですよ。オペレーション次第で。(あなた次第で)
冒頭にもあげてますが、「登録販売者として働きたい」
何を持ってそう思うかです。
- お客さんを健康にしてあげたい
- 元気にしてあげたい
- 助けてあげたい
- 楽にしてあげたい
- 手助けしてあげたい
- 親身になってあげたい
思うことはあるはずです。
ヘルス構成比の少ないお店でも一人一人の接客を大事にして、お客さんの為、人のために尽くすことで、「ありがとう」は必ず返ってきます。
そんな人を一人ずつ増やしていって、「またあなたに相談しに来たわ!」という人を1日1人ずつでも増やしていけば1年後にはたくさん自分のお客さんとなって返ってきます。
「あなたがお勧めしてくれた○○よかったわ。また買いにきたわ。」
「最近ちょっと○○が気になって、良いものある?あなたのおすすめ教えてちょうだい」
これを言われたときは本当にお客さんと親身になって仕事が楽しくなっているでしょう。
お店の構成比のせいにせず、今目の前のお客さん一人一人に精いっぱい接客する事で、お店は変わるはずです。
受け身は損
お店のトップは店長ですが、やり方をすべて決めるのは店長ではありません。
各担当者や、登録販売者は「ああしたい」「こうしたい」というのを持っていると思います。
「登録販売者として働きたい」もそのうちの一つです。
しっかり意思を伝えましょう。
ただ「登録販売者として働きたい」だけでは通らない場合もあります。
お店の店長は「売上」や「利益」を上げる事が大前提にあります。
登録販売者として医薬品や健康商品に携わることで、売り上げや利益に貢献できることをしっかり伝え、期待してもらえる行動をとることで、仕事の楽しさも変わってくると思います。